第二部 第十二章 三帰依

三帰依とは、仏教徒が以下の三宝に帰依することです。

(1)仏陀つまり悟りに到達した者
(2)仏陀の教え
(3)僧伽(修行に励む僧侶と在家の仏教徒)

仏陀は釈尊だけとしないのが大乗仏教です。大乗仏教は、仏陀死後ずっと後世に、仏教教団が教義を発展させて成立した教えです。

南無とは帰依するの意味です。南無大師遍照金剛は、遍照金剛の弘法大師に帰依する、南無阿弥陀仏は阿弥陀仏に帰依する、南無妙法蓮華経は妙法蓮華経に帰依するということです。

私の解釈

帰依は信仰するという意味です。僧は、一般に僧伽の略と解釈されております。僧伽には、出家した修行僧だけでなく在家の模範的仏教徒も含まれます。

仏陀を釈尊だけとしないことも良い意味に捉えることが大切です。悪い方向に捉えると仏教教団の宗派間の争いになります。争いをしては仏教といえません。

八正道、無財七施、四無量心、十悪については、宗教臭さがありません。つまり個人崇拝や排他主義がありませんが、三帰依あたりから宗教臭さが少し顔を出しています。信徒が僧に帰依して布施をいただかないと仏教教団の生活が成り立ちませんから、いたし方ないことなのでしょう。

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(更新日: 2017年03月23日)
幸せ研究室