第三部 第九章 与楽抜苦

物やお金がなくとも喜びと楽しみを与えることができます。

人々の苦しみを取り去る方法として、苦しんでいる人のお話をよく聞いてあげることがあります。そのときに、注意することは、

といわれています。

苦しんでいる人のほとんどは、苦しみの原因も対処方法もそれなりに考えていることが多いそうです。まず苦しみについて丁寧に聞いて差し上げましょう。

苦しみはあなた自身に起きていることではありませんから、いくら聞いてもあなたが苦しむ必要はありません。相手の苦しみを受け取りそのまま空のかなたへ捨て去りましょう。

聞いてもらうことで心が次第にほぐれて来れば、相手は苦しみの原因を話し始め、さらに対処方法について話して来るそうです。一つ聞く度に、もっともであるとか、大変に苦労されましたね、と優しく相槌を打ちましょう。

もし相手からアドバイスを求められれたら、最初は八正道や無財七施の考えにそって優しく大まかなアドバイスをしてあげましょう。細かい立ち入った話は後ほど徐々にすればよろしいかと存じます。

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(更新日: 2017年03月23日)
幸せ研究室