第三部 第八章 心の安定

八正道の定で示された心の安定を得るには、何事をするにも事前にどういうことがありうるか検討しておき、それに備えて練習やリハーサルを行うことをお勧めします。

予想外の良くないことが発生すると心はかき乱されます。そんなときは、慌てずに一呼吸して優しい微笑みを顔に浮かべてください。心が落ち着きます。また、普段から祈りをしている人は祈りをするとさらに落ち着きます。それから物事に対処しましょう。

以下は、心の安定を助ける方法です。

相手の悪口・敵意・嘘を受けて心が乱れないように、相手の立場をよく理解して原因を取り除いておくことが大切です。

いつも、すべての人にわけ隔てなく好意で接し、優しい言葉で正直に話しておけば、誰からも信用されるため心が安定します。

人々を楽しませ励まし、喜びを共に喜び、恩と親切に感謝しておけば、誰からも好かれるため心が安定します。

人々の幸福のためになる職業に就いたり、人に親切にし、よい寄付をすることも、人々から尊敬されるので、心の安定を得られます。

失敗を恐れると失敗を招きます。反対に勇気を出して、何事も、喜び・楽しみ・感謝しながら、あるいは同情・慰めを伴って、はっきりと意識を集中して行えば成功します。

成功を達成するまで心を逸らさず根気よく努力しましょう。

大きな物事の結果が急に出ることはありません。おおらかに構えて待ちましょう。

たとえ、失敗してしまっても、できた範囲をまず喜び、一生懸命努力できたことを喜び、チャンスを与えてくれた人に感謝すれば心が落ち着きます。

悪いことをした上に、隠してしまうと、さらに罪を重ねて心が乱れます。そもそも悪いことをしないでください。

失敗してしまったり、悪いことをしたときは、すぐ優しい言葉で正直に謝り、訂正や償いをしましょう。

老・病の苦しみを過剰に受けないよう体を丈夫で健康に保ちましょう。

死はいずれ来る定め、静かに受け入れ、命ある限り八正道に励み充実した人生を送りましょう。

殺されそうになったり、泥棒されそうにならないように、危ないところに行かず、危ない人に会わないことが大切です。

愛する人に愛情を贈るから、愛する人から愛情を貰えます。愛情がすぐ戻されないからとて、焦らずに、さらに喜びの愛情を差し上げあげましょう。

体の飢えや渇きを感じてもすぐ食べたり飲んだりできるように、よく働いて蓄えをしておきましょう。

必要以上にもっともっとと欲しがることが無いように、自分や会社に十分必要な量を良く考えておきましょう。

もう少し付け加えておきます。

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(更新日: 2017年03月23日)
幸せ研究室