2. 子音 [t] | 英語の発音 メモ |
声帯を振動させないで、 上下唇をリラックスして少し開いて、 舌先と上前歯の歯茎裏で息を止めて閉鎖を作り、 貯めた息を舌を解放して一気に破裂させるときに、一瞬だけ起こる音。 ただし、口蓋帆(こうがいはん:口の中の天井の喉奥の方)を持ち上げて、息を鼻腔には流しません。
日本語の「東京(トウキョウ)」の先頭音「ト」の後の「ウ」を取り去り、息だけにした音。
英単語の最後の"-t"は、日本人には「ト」に聞こえてしまいますが、 本当は「ト」の後の「ウ」が無い音です。 逆に日本語の「ト」で語末を発音すると、相手には、"-too, -tou, -two, -to"と聞こえてしまいます。
table, team, tie, to, tune, type,
true, two,
date, metal, site, note, cute,
subtle, victim, after, filter, enter, empty, cartoon, stone, extra, byte,
little, motto, butt,
cat, get, sit, not, out,
debt, act, left, right, melt, want, kept, part, last, text,
そもそも発音されない"t"があります。 "Christmas"の"t"、"-ften, -sten"の"t"、"-stle-"の"t"、"-(子音)ts"(複数形/三人称単数)。
Christmas,
often, soften,
fasten, hasten, listen, glisten,
apostle, bustle, castle, epistle, hustle, mistletoe, rustle, whistle, wrestle, accepts, acts, lifts, rests, tests,
listless, (例外) restless, (例外)
米国英語では、英単語の最後が、 "-(母音)ter, -(母音)ter, -(母音)tter, -(母音)tle, -(母音)ttle, -(母音)rty"のときは、 "[t] of tap or sat"と言い、"t, tt"が[d]音が弱く速く弾くようになって発音されます (参考: Flap T(弾きのT))。 英国英語では、こういうことはありません。
computer, later, theater, meter, outer, sweater, water, better, bitter, butter, latter, twitter, beatle, battle, bottle, kettle, little, settle, shuttle, tittle, party, hearty, thirty,
米国英語では、英単語の一部が、"-inter-(一部)"のとき、 英単語の最後が、"-nty(一部)"のとき、 "restless"("-tless"で見つかったのはこれだけ), "dentist"("-tist"で見つかったのはこれだけ)のとき、 "t"が発音されません。 ただし、ゆっくり話す時は"t"、を発音します。 (参考: 子音[t]の省略)。 英国英語では、こういうことはありません。
interact, intercept, interchange, intercourse, interface, interfere, interim, interject, interlocking, intermarry, intermediate, intermission, international, Internet, interpersonal, interpose, interrelated, interrupt, intersection, interval, intervene, interview, interweave,
interest ['ɪntrɪst](例外), interior [ɪnt'ɪriɚ](例外), intern ['ɪntɚn]n [ɪnt'ɚn]v(例外), internal [ɪnt'ɚnl](例外), internist ['ɪntɚnist](例外), internship ['ɪntɚnʃˎɪp](例外), interpret [ɪnt'ɚprɪt](例外), interogate [ɪnt'ɛrəgˎeɪt](例外),
painter, pointer, printer, splinter, winter,
county, plenty, shanty, twenty,
cartainty [-ti] (例外), seventy [-ti] (例外),
restless,
countless (例外), listless (例外),
dentist,
Baptist (例外), artist (例外), scientist (例外),
英単語の最後が、"-tain(一部), -tten, -tton, -t+(別の子音で始まる音節)"のときは、 声門閉鎖(glottal stop)という発音方法で、 前方の"t"の所で喉を急にギュッと絞り息を止め、それから後続の子音を発音します。 喉を急にギュッと絞り息を止める動作は、"uh oh"とう言うときの喉の動作です。 日本語なら、「カッコウ」と啼く時の「ツ」のときの動作に近いです。 特に、"-tain"の "tain"は、 [teɪn]ではなく[tn]になります。 特に、"-tten"の "ten"は、 [tɛn]ではなく[tn]になります。 特に、"-tton"の "ton"は、 [tʌn]ではなく[tn]になります。
certain, curtain, mountain, bitten, gotten, kitten, written, button, cotton, mutton, football, outlaw, outlet, outline,
entertain, (例外 [ɛntɚtéɪn]) obtain, (例外 [ɚbtéɪn]) retain, (例外 [rɪtéɪn]) stain, (例外 [steɪn]) sustain, (例外 [səstéɪn])
単語の最後が、"-bt"で終わる時、最後の子音の"t"は発音されますが、子音の"b"は、発音されません。
debt, doubt,
単語に、"-btl-"があると、子音の"tl"は発音されますが、子音の"b"は、発音されません。
subtle, subtly,
単語の"-ti-"は、[-taɪ-]、[-tɪ-]、[-tɚ-]、[-ʃ-]のいずれかで発音します。 明確に判定できるような規則はありません。
[taɪ-], tide, tie, tiger, tile, time, tine, tire, title,
[taɪ-], necktie, entire, entitle,
[tɪ-], tiara [ti-], ticket, tidbit, tier, tiff, tilt, timber, tin, tin, tissue, titter,
[-tɪ-], compatible, notice, frontier, mortify, investigate, still, optimist [-tə-], instinct, ratio, multiple, critique, entire, satisfy, latitude, active,
[tɚ-], stir,
[-ʃ-], essential, Egyptian, initiate, patient, station, cautious,
米国英語では、単語の最後が"-(子音)t"で、次の単語が"(子音)-"のときは、 単語の最後の"-t"が発音されなくなります(参考: 子音[t]の省略)。 英国英語では、単語の最後の"-t"を聞き取れます。
best pets, host parents, kept shopping, just start, last summer, most people, most popular, must pay, worst joke,
米国英語では、単語の最後が"-t"で、次の単語が"all, at, it, me"のときは、 単語の最後の"-t"が弱く速く弾くようになって発音されたり (参考: Flap T(弾きのT))、 はっきり聞き取れなくなります(参考: 子音[t]の省略)。 英国英語では、単語の最後の"-t"を聞き取れます。
get all, let all, that all, about it, get it, let me, put it all, not at all, not allowed,
単語の最後が"-t"で、次の単語が"t-"で始まるときは、 最初の単語末の"t"の所で優しく声門閉鎖(glottal stop)して、ちょっとだけ間を置きます。
It took, at two o'clock, best to look, start to run, hot tea, first time, last time, night train,
単語の最後が"-t"で、次の単語が"you, your"のときは、 [-t yə]でなはなく、[-ʧʊ]になります。
aren't you, weren't you, don't you, didn't you, can't you, couldn't you, won't you, about you, at you, but you, got you, kept you, let you, left you, meet you, put you, want you, that you, what you,
米国英語では、親しい間柄のくだけた会話では、"to"の[t]の音が崩れます。
want to [wʌntə] → (wanna)[w'ʌnə, w'ɑnə]
going to [góʊɪŋtə] → (gonna)[g'ɔnə, gənə]
子音(無声音)で終わる規則動詞の過去形・過去分詞形(-ed)の発音は、最後の綴り"ed"が[t]と発音されます。
kiss /kɪs/ kissed /kɪst/
watch /wɒtʃ $ wɑːtʃ, wɒːtʃ/ watched /wɒtʃt $ wɑːtʃt, wɒːtʃt/
参考外部サイト 規則動詞の過去形・過去分詞形 (国立大学法人 東京海洋大学)