1. 母音[ʌ] | 英語の発音 メモ |
[ʌ] 半開-中唇-後舌-強短母音
上下の口の開きは、半開で、ニュートラルです。 口唇は横に延ばしません、リラックスさせます。 舌全体を喉方向へ引きます。舌先を下前歯裏につけません。 音は、強く短く発音します。 弱い音の[ə]の口の形で、強く発音するとこの音[ʌ]になります。
日本語の「エ」の口の形で、舌を喉の奥へ引いて、日本語の「ア」の音で喉を強く短く鳴らすと、近い音になります。 日本人には、喉の奥にこもった強く短い「ア」の音で、さらに、喉の奥から頭頂部へ響きそのまま突き抜けて出て行く強く短い「ア」に聞こえます。 発音記号[ʌ]の形が上向きの矢の先端ですから、頭頂部へ響きそのまま突き抜けることを連想できますから、そのように憶えて下さい。
([ʌ]は、Wikipedia では 後舌-半広-非円唇-母音(Back-Open-mid-unrounded) に分類されています。 JenniferESLでは[ʌ]を使わずに、 [ə]だけを用いて、この音は強い[ʌ]であると説明しています。 日本の英和辞書では[ʌ]が一般的に使われていることもあり、ここでは区別しやすいように[ʌ]を用いて分類しています。)
among, onion, front, other, another, mother, oven, above, love, glove,
blood, flood,
much, luck, bug, under, up, cup, bus, cut, hut, mud,
綴りの一文字に他の音[w]も含まれ[wʌ]となる特別な場合。
one,
[ə](普通), [ʌ](強調)
通常は曖昧な弱い音[ə]だが、強調する時に[ʌ]で発音する単語があります。
does,
but, must,
[sm(子音だけ)](普通), [səm](ゆっくり), [sʌm](強調)
早口の時だけでなく通常の速度でも、曖昧な弱い音=[ə]さえも省略して子音だけになります。 ゆっくり話すときにだけ、曖昧な弱い音=[ə]が聞き取れます。 単語を強調するときだけ、[ʌ]で発音します。
some,
《米》 [wəz](通常), [wɑz](強調), [wʌz](強調), 《英》[wɔz](通常, 強調)
was,
[参考] 以下は、英国英語で、[ʌ]に変化する例
《米》[ɚ:], 《英》[ʌr]
courage, journey,
current,