第三部 第二十六章 忍耐と頑張りを楽しくする

日本語には、「忍耐」 「我慢」、「辛抱」、そして、「頑張る」と言う言葉があります。 そして、挨拶代わりに「頑張って」と声をかける人が多いです。 私は、「頑張って」と声をかけずに「楽しんで」あるいは「気をつけて」と声をかけるようにしています。

辞書を引けば、

と出ています。

つらいこと、苦しいことは、四苦八苦で説明しましたが、現代風に再度整理してみます。

と分かれます。

人生では、毎日が忍耐・我慢・辛抱です。 苦しみを拡大する方向、つまり、恨み・憎しみを残す形で忍耐してはいけません。 忍耐では、十悪を犯さないよう十分に注意してください。 苦痛を心静かに受け止め、受け流すようにしましょう。

また、欲しい欲しいと強欲に囚われる形で、頑張りをしてはいけません。 皆さんは、スポーツ観戦のとき、 金が欲しいとか人気が欲しいとか口外しながらのプレーと、 好きだから楽しいからのプレーでは、 どちらに好意を抱きますか。 頑張りを、辛さの代償を求める気持ちで行うと、卑しさが出てしまいます。 代償を求める頑張りは、どこか卑しいので、他人から見ても美しくは見えません。 したがって人気が出ず愛されることはありせん。 つまり成功から遠のく訳です。 第一の気持ちは、好きだから楽しいからであるべきです。 金が欲しいとか人気が欲しいは、弱めて、 金があれば嬉しいとか人気があれば嬉しいぐらいにしてください。

どんな忍耐・頑張りにも、喜び、楽しみを見出し、感謝しながら、あるいは同情・慰めを伴ってできると最高です。 それが苦しみを感じないで、成果を得る近道です。
これまで、説明して来た八正道に適うようにしましょう。

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(更新日: 2017年03月23日)
幸せ研究室